Saturday, February 28, 2009

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Sunday, December 23, 2007

ホームレス中学生


実の父による突然の「家族解散宣言」から始まった、中学生の壮絶な貧乏生活…というシチュエーションもさることながら、登場人物たちの、ネタかと勘ぐってしまうほどオモシロイ表現やセリフに、不謹慎だと思いながらも笑ってしまった。
なんで関西人ってみんなこうギャグのセンスが良いの?




ホームレス中学生

下流社会


格差社会への危機感を煽りまくるタイトルからして、ちょっと手に取るのを躊躇してしまう一冊だったが、読んでみると、現在のニッポン社会を、膨大なデータに基づいた冷酷なまでに客観的に分析していて、個人的な被害妄想は抜きにとてもオモシロかった…。
「社会全体が上昇気流に乗っているときは、個人に上昇意欲がなくても、知らぬ間に上昇できた。しかし、社会全体が上昇をやめたら、上昇する意欲と能力を持つ者だけが上昇し、それがない者は下降していく。」
「現在、女性の格差が拡大している。それはかつてのように、単に夫の所得の多寡に帰せられる格差ではない。自分自身が稼ぎ出す所得、その背景にある自分の学歴、その背景にある親の階層、そして自分自身の性格、容姿など、様々な要因によって形成されるライフスタイル全体の格差である。」
「一部で言われているように、フリーターなどの非正規雇用は、たしかに自分らしく働くために選択されている面があるのだが、しかし、それが所得の上昇や結婚のチャンスを低下させ、ひいては生活満足度も低下させる選択だということがわかる。
 もしその不安定で不満の多い選択が自分らしさと引き換えになされているとしたら、われわれは、過去30年以上にわたって社会の主流的な価値観となった「自分らしさ」という、まるで青い鳥のような観念を、いったい今後どのように扱うべきなのか。」
「しかし、親がヒッピーだからといって、子供もヒッピーになりたいかどうかはわからない。親がエリートだからといって、子供にエリートとなる人生を強要できないように、親が、自分らしく、マイペースで、のんびり生きたい、実際そう生きているからといって、子供にもそういう価値観、人生を押し付けていいわけではない。親は、そして行政、社会は、すべての子供にできるだけ多様な人生の選択肢を用意してやるのが義務だと私は考える。ヒッピーの子供に将来「国際的に通用する」人間として世界で活躍する可能性を開いてやらねばならないはずである。」




下流社会 新たな階層集団の出現