Saturday, October 22, 2005

No base, Save Dugongs.


90年代後半から問題になってる、沖縄での米海兵隊普天間飛行場の移設問題。
先月行った沖縄旅行で、米軍が有力な移転候補地として挙げている辺野古湾に行ったのです。

観光地化が進み、トロピカルムード満点!で、それなりに景観が守られている東シナ海側のビーチに比べ、そこはもう圧倒される風景が延々と続いていました。黒潮の恵みをダイレクトに受けた海岸線はダイナミックで、男性的。それだけに、大自然の果てしないエネルギーがコンコンと湧き出てくるような…。

砂浜には手のひらほどの大きさの貝がたくさん転がっていました。
山肌から湧き出る水は滝となって砂浜に流れ落ちて、その下では数え切れない数のヤドカリ達がゴソゴソ。
そして、信じられないほどの透明度の海は、世界でも絶滅寸前と言われているジュゴンが生息する北限の地なのでした。何百年も前は「人魚の肉」としてジュゴンの肉が琉球王朝に献上されたほどありきたりの存在だったジュゴンですが、この沖縄にはもう、50数体しか生息していないそうです。

もし辺野古のサンゴ礁が埋め立てられ、米軍の基地が建設されたら?
この美しい…というか、生まれたままの姿の海に、鉄の杭が一本刺さっただけでも、悲鳴が聞こえてくるような気がしました。

普通の人間の感覚だったら、ココにそんなものを作ると言う発想そのものが、ありえーん!!って感じなのに…?


WWFのジュゴンのページ
http://www.wwf.or.jp/wildlife/dugong/aboutdugong.htm

グリーンピース・ジャパンの、辺野古基地問題に関するページ
http://www.wwf.or.jp/wildlife/dugong/aboutdugong.htm